歩行距離:約8.3km 所要時間:約2時間00分(昼食時間を除く)
この日は、娘がとある行事に行っている間に、妻につきあってもらい二人で歩きました。なので楽しかったのですが、それを抜きにすれば★3つというコースになります。
まずは上北台駅付近から10時過ぎにスタート。多摩モノレール沿いを少し歩いてから左折しました。

一人で歩くより、二人のほうがやっぱり楽しいですね。20分ほど歩いて、都立東大和南公園へ入りました。広いばかりであまりぱっとしない公園だけど、歩くには申し分ないかなと思い歩いていました。すると、なんだか面白い庭と薄汚れた建物が目をひきました。

近づいて立て看板を読むと旧日立航空機株式会社立川工場変電所とのことです。

よく見ると生々しい無数の弾痕があります。こんなものを見るのは初めてです。

看板を読むと、太平洋戦争のとき、米国のグラマンF6F戦闘機、P-51ムスタング戦闘機、B-29爆撃機による三回の攻撃を受け、 あわせて110余命の死者と多くの負傷者を出したとのことです。なんとも恐ろしい話です。

こんなものが家から比較的近いところにあるのは知りませんでした。話や本でしか聴いたことがない太平洋戦争。ぜひこの建物は生で見ていただき、この看板に書いていますが戦争の悲惨さと平和の尊さを受け止めたいところです。
先程の場所から歩いて数分で玉川上水駅です。前の月にこの駅に初めて来たとき、西側に墓地が広がる風景はいかがなものかなどと勝手なことを考えたものですが、もしかしたら太平洋戦争の犠牲者の方も多数眠っているのかもしれません。

鳥と子供の可愛いオブジェを思わず撮影したのですが、もしかしたら平和へのメッセージも込められているのかもしれません。

先月一人で歩いた道を妻と少し歩きました。


その後、ちょっと早いお昼をとるため東大和市駅付近に移動しました。第一候補はタイ料理だったのですが、お店がやっていなかったのでデリーというお店でカレーにしました。同じ金額で、ナンの代わりにライスやサフランライスを選べます。二人共サフランライスにしました。マサラチャイも美味しかったです。冷えた身体が温まりました。

クルマだと印象に残らず走り去る景色もウォーキングだと気になることがあります。ヤオコーのこの植栽も綺麗だなと思いました。

そろそろ娘を迎えに行く時間となりました。帰り道に、森永の工場の敷地を除くと牛(置物)がいました。妻が小学生の頃、見学したことがあるそうです。私は好き嫌いが少ないのですが、牛乳だけはダメです。

今回のコースは何と言っても、旧日立航空機株式会社立川工場変電所の戦争の傷跡が衝撃的で、一番の見所でした。後から調べたら、都立東大和南公園自体が、昭和31年(1956)から昭和48年(1973)まで、米軍大和基地として使われていたとのことです(米軍大和基地の碑 | 東大和の歴史より)。
見過ごしてしまいがちな事実を知るきっかけとなるウォーキング。いいですね。
